GUIDE

採用サイトのコンテンツ

何を掲載し、どの順番で作るか。一般論ではなく、RELENSが掲載している採用サイト67件を実際に開いて数えた結果から整理します。

What Is Recruiting Site Content

採用サイトのコンテンツとは

候補者が企業や仕事、働く人、制度、選考について理解するための情報です。重要なのは種類の多さではなく、候補者が応募を判断するために必要な情報が欠けていないことです。

このページで「置いている」と数えた条件

01

1クリックで到達できる

採用サイトのトップから直接開けること。奥に置かれていて候補者がたどり着けないものは数えていません。

02

リンク文言で判定

ナビゲーションとページ内のリンク文言で判定しました。名称が独特なコンテンツは取りこぼす可能性があるため、実数はここで示す割合以上になりえます。

03

母数は67件

掲載している69件のうち、2件はアクセスが遮断されたため集計から外しています。

67 Recruiting Sites, Measured

67サイトを調査|実際に置かれているコンテンツ

「必須コンテンツ12選」のような一覧は、どのコンテンツが本当に置かれているかまでは示していません。実際に数えました。

調査対象
RELENSが掲載している採用サイト69件(集計母数67件)
調査日
2026年9月12日
判定方法
全件を実際に開き、トップから1クリックで到達できるかをリンク文言で判定
1サイトの種類数
中央値7種類(最少3種類・最多13種類)

コンテンツの設置率(母数67件・複数該当あり)

  • 募集要項88.1%
  • 事業・会社紹介77.6%
  • 福利厚生・制度76.1%
  • よくある質問59.7%
  • イベント・説明会58.2%
  • エントリー導線52.2%
  • 職種紹介50.7%
  • 社員インタビュー49.3%
  • トップメッセージ41.8%
  • ブログ・note37.3%
  • キャリア・育成26.9%
  • 数字で見る22.4%
  • 座談会・クロストーク19.4%
  • ダイバーシティ16.4%
  • 1日の流れ13.4%
  • 選考フロー9%

上位3つは募集要項・事業紹介・福利厚生。いずれも会社の既存資料から用意できるものです。一方、必須と紹介されることの多い社員インタビューは49.3%で、半数の採用サイトは置いていません。 最も少ないのは選考フローの9%でした。

Seven, Not Twelve

中央値は7種類だった

1サイトが置いているコンテンツの種類数は、最少3種類から最多13種類まで幅がありました。中央値は7種類です。

The Missing One

最も抜けているのは選考フロー

16種類のうち最も設置率が低かったのは選考フローで、9%(67件中6件)。9割の採用サイトが置いていません。

置かれていないもの

選考フロー 9%

面接が何回あるのか、応募から内定までどのくらいかかるのか、どの段階で誰と会うのか。候補者が応募を決める前に知りたい情報です。

1日の流れ 13.4%

入社後の働き方を具体的に想像できる唯一のコンテンツですが、置いているのは1割強でした。

作る手間との関係

選考フローは取材も撮影も要らない

すでに社内にある選考の手順を書き出すだけで作れます。工数がかかるから置かれていないのではなく、候補者の視点で必要性を検討していないから抜けていると考えられます。

社員インタビューは工数がかかって49.3%

取材・撮影・原稿が必要なコンテンツが半数置かれている一方、書き出すだけの選考フローが1割未満。優先順位の付け方が工数ではないことがわかります。

Five Roles

コンテンツを5つの役割で分ける

「社員インタビューを何本つくるか」から考えると、コンテンツありきの設計になります。候補者が知りたいことを5つに分け、それぞれに1つ以上を置くのが先です。

役割と、対応するコンテンツの設置率

役割対応するコンテンツ(実測の設置率)実測からわかること
会社を知る
どんな会社なのか
事業・会社紹介(77.6%)/トップメッセージ(41.8%)上位に来やすい。コーポレートサイトから転用しやすいため。
仕事を知る
どんな仕事ができるのか
職種紹介(50.7%)/1日の流れ(13.4%)職種紹介は半数。1日の流れまで置いているのは1割強。
人を知る
どんな人と働くのか
社員インタビュー(49.3%)/座談会(19.4%)/ブログ・note(37.3%)必須と言われる社員インタビューも、実際は半数。
環境を知る
どう働けるのか
福利厚生・制度(76.1%)/キャリア・育成(26.9%)/数字で見る(22.4%)制度名は載るが、育成や数字まで踏み込むサイトは少ない。
応募判断
応募するかどうか
募集要項(88.1%)/FAQ(59.7%)/エントリー導線(52.2%)/選考フロー(9.0%)募集要項は揃うが、選考フローは1割に届かない。

Priority

どの順番で作るか

読み物から作ると、比較検討の段階で必要な情報が揃わないまま公開することになります。

3段階で作る

第1段階 ─ 応募を判断できる状態にする

募集要項、勤務条件、選考フロー、エントリー導線、よくある質問。ここが欠けていると、どれだけ読み物を足しても最終比較で落ちます。選考フローは9%しか置かれていないため、揃えるだけで差がつきます。

第2段階 ─ 仕事と環境を説明する

職種紹介、事業紹介、福利厚生・制度、キャリアと育成。職種ごとに判断材料が違う場合は、職種の数だけ用意します。1つの職種紹介で全職種をまかなうと、書かれていない職種の候補者は判断できません。

第3段階 ─ 人とカルチャーを伝える

社員インタビュー、座談会、1日の流れ、数字で見る。取材と撮影が必要で工数がかかるため、第1・第2段階が揃ってから着手します。

Sitemap

サイトマップへの落とし込み方

第1階層はコンテンツ名ではなく、候補者が知りたいことで分けます。「いま何について知ろうとしているか」がわかる構造になります。

役割で分けたサイトマップの例

会社を知る ─ どんな会社なのか

事業・会社紹介(77.6%)/トップメッセージ(41.8%)

仕事を知る ─ どんな仕事ができるのか

職種紹介(50.7%)/1日の流れ(13.4%)

人を知る ─ どんな人と働くのか

社員インタビュー(49.3%)/座談会(19.4%)/ブログ・note(37.3%)

環境を知る ─ どう働けるのか

福利厚生・制度(76.1%)/キャリア・育成(26.9%)/数字で見る(22.4%)

応募判断 ─ 応募するかどうか

募集要項(88.1%)/FAQ(59.7%)/エントリー導線(52.2%)/選考フロー(9.0%)

候補者の読む順番は一様ではありません。求人媒体で仕事内容を確認済みの候補者は、最初から福利厚生や社員インタビューを見に来ます。どの階層からでも募集要項に戻れることを、構造を決めるときの条件にしてください。

Frequently Asked Questions

コンテンツについてよくある質問

採用サイトには何を掲載すればいいですか?

候補者が知りたいことを「会社を知る」「仕事を知る」「人を知る」「環境を知る」「応募を判断する」の5つに分け、それぞれに1つ以上のコンテンツを置くのが基本です。RELENSが採用サイト67件を調べたところ、実際に置かれていたのは募集要項88.1%、事業・会社紹介77.6%、福利厚生76.1%の順でした。まずこの3つを揃え、そのうえで自社の採用課題に合わせて足していきます。

コンテンツは何種類くらい必要ですか?

調査では1サイトあたり中央値で7種類でした。3種類のサイトも13種類のサイトもあります。「必須12選」といった数を目標にする必要はありません。種類を増やすより、候補者が応募を判断するために必要な情報が欠けていないかを確認してください。

社員インタビューは必須ですか?

必須コンテンツとして紹介されることが多いのですが、実測では49.3%でした。半数の採用サイトは置いていません。取材と撮影に工数がかかるため、職種紹介や募集要項が整っていない段階で先に着手すると、判断材料が揃わないまま読み物だけが増えます。優先順位としては後半です。

最も抜けやすいコンテンツは何ですか?

選考フローです。実測では9.0%しか置いていませんでした。面接が何回あるのか、応募から内定までどのくらいかかるのかは、候補者が応募を決める前に知りたい情報です。作る手間はほとんどかからないにもかかわらず、9割の採用サイトで抜けています。

コンテンツはどの順番で作ればいいですか?

募集要項・勤務条件・選考フロー・エントリー導線といった「応募判断に必要な情報」を先に揃えます。そのあとで職種紹介、社員インタビュー、座談会といった読み物に進みます。読み物を先に作ると、比較検討の段階で必要な情報が揃わないまま公開することになります。

サイトマップはどう作ればいいですか?

5つの役割(会社・仕事・人・環境・応募判断)を第1階層に置き、その下にコンテンツを配置します。候補者は「いま何について知ろうとしているか」を意識しながら読むため、コンテンツ名ではなく知りたいことで分類するほうが迷いません。

実際の採用サイトで確かめる

このページの数字のもとになっている69件は、すべて実際にサイトを開いて記録したものです。企業ごとに、どのコンテンツをどう並べているかを観察記録として読めます。