採用サイト制作を知る
費用・期間・外注の流れ・制作会社の選び方を解説
公開日: 2026/08/11
最終更新日: 2026/08/18
理解できること
- 採用サイトを制作する目的
- 制作会社へ外注できること
- 制作を進める流れ
- 制作費用の目安
- 制作会社を選ぶポイント
- 制作前に整理しておきたいこと
採用サイト制作で最初に考えるべきなのは、「どのようなサイトを作るか」ではなく、「誰に、何を伝え、採用活動をどう変えたいか」です。
採用サイトの制作には、Webデザインやコーディングだけでなく、採用課題の整理、ターゲット設計、コンセプト開発、コンテンツ企画、取材・撮影、CMS構築、公開後の運用まで多くの工程があります。制作会社へ外注する場合も、どこまで依頼するかによって費用や制作期間は大きく変わります。
この記事では、採用サイト制作の基本から、自社制作と外注の違い、制作の流れ、費用・期間の目安、制作会社の選び方まで体系的に解説します。初めて採用サイト制作を担当する方は、まずこの記事で全体像を把握してください。
採用サイト制作とは
採用サイト制作とは、企業が採用したい人材に対して、事業や仕事、社員、カルチャー、働く環境などの情報を伝えるためのWebサイトを企画・制作することです。
単に採用情報を掲載するだけではなく、「どのような人に来てほしいのか」「自社のどのような魅力を伝えるのか」「サイトを見た候補者にどのような理解や行動を促すのか」を整理し、それをコンテンツやデザイン、導線としてWebサイトに落とし込んでいきます。
一般的なコーポレートサイトでは、顧客・取引先・株主・求職者など幅広いステークホルダーに情報を届けます。
一方、採用サイトでは対象を求職者に絞り、
- どのような事業を行っている会社なのか
- どのような仕事があるのか
- どのような社員が働いているのか
- どのような価値観や文化を持っているのか
- 入社後にどのような経験ができるのか
といった情報を、求職者の視点から設計します。

つまり採用サイト制作では、単に企業情報をWebページに掲載するのではなく、「候補者に何を理解してもらい、どのような印象を持ってもらいたいのか」から逆算して情報を設計することが重要です。
採用サイトを制作する目的
採用サイトの役割は、求人情報を掲載することだけではありません。
主な目的として、次のようなものがあります。
採用サイトを制作する目的1求人媒体だけでは伝えきれない情報を届ける
求人媒体では掲載できる情報量やフォーマットに制限があります。
採用サイトであれば、
- 社員インタビュー
- プロジェクトストーリー
- 事業紹介
- 職種紹介
- キャリアパス
- カルチャー
- 福利厚生
- オフィス紹介
- 数字で見る会社
など、自社に必要なコンテンツを自由に設計できます。
求人票だけでは伝わりにくい「働くイメージ」を補完できることが、採用サイトを持つ大きな意味のひとつです。
採用サイトを制作する目的2自社らしさを伝える
同じ業界・同じ職種を募集している企業同士では、給与や勤務地といった条件面だけでは違いが伝わりにくいことがあります。
採用サイトでは、文章だけでなく写真、デザイン、コピー、動画なども使いながら、
「この会社は何を大切にしているのか」
を表現できます。
採用サイト制作は、企業の採用におけるブランドを整理する機会でもあります。
採用サイトを制作する目的3応募前の理解を深める
選考を受ける前に、
「どんな会社なのか」
「どんな人と働くのか」
「自分に合いそうか」
を判断する材料を提供することも採用サイトの重要な役割です。
応募数だけを増やすのではなく、候補者と企業がお互いを理解するための情報設計が求められます。
採用サイト制作は自社と外注のどちらがよい?
採用サイトを自社で制作するか、制作会社へ外注するかは、予算だけでなく「どこまでサイトを作り込みたいか」と「社内に制作・運用できる体制があるか」で判断します。
最低限の採用情報を短期間で公開したい場合は、自社制作や採用サイト作成サービスが選択肢になります。一方、採用課題の整理やコンセプト設計、社員取材、オリジナルデザインまで含めて採用サイトを作り込みたい場合は、制作会社への外注が向いています。
大きく分けると、採用サイトの作り方は次の3つです。
採用サイトを作る方法1自社で制作する
CMSやノーコードツールなどを利用し、社内で採用サイトを制作する方法です。
小規模なサイトであれば費用を抑えやすい一方、
- サイト構成
- デザイン
- 原稿制作
- 写真
- SEO
- アクセス解析
などを自社で考える必要があります。
社内にWeb制作やコンテンツ制作の知見がある企業に向いています。
採用サイトを作る方法2採用サイト作成サービスを利用する
採用サイト向けのテンプレートやCMSを利用する方法です。
比較的短期間で公開しやすいため、
「まず採用情報をまとめたWebページを用意したい」
という場合には選択肢になります。
一方で、デザインやコンテンツ構成の自由度にはサービスごとの差があります。
採用サイトを作る方法3制作会社へ外注する
Web制作会社や採用サイト制作を専門とする会社へ依頼する方法です。
サイト設計やデザインだけでなく、
- 採用課題の整理
- コンセプト設計
- コンテンツ企画
- 社員インタビュー
- 原稿制作
- 写真・動画撮影
- CMS構築
などをまとめて依頼できる場合があります。
採用サイトを単なる求人情報ページではなく、企業理解や採用ブランド形成のためのWebサイトとして作り込みたい場合には、制作会社への外注が有力な選択肢になります。
採用サイト制作を外注するときの流れ
制作会社によって進め方は異なりますが、採用サイト制作は一般的に次のようなステップで進みます。
STEP1採用課題・目的を整理する
最初に、
- なぜ採用サイトを作るのか
- 現在の採用活動にどのような課題があるのか
- 誰にサイトを見てもらいたいのか
- サイトを見た後にどのような状態になってほしいのか
を整理します。
ここが曖昧なまま制作を始めると、「見た目はきれいだが何を伝えたいサイトなのか分からない」という状態になりやすいため注意が必要です。
STEP2ターゲット・コンセプトを整理する
次に、採用したい人物像や候補者に伝えたい企業の魅力を整理します。
そのうえで、「この採用サイトでは何を中心に伝えるのか」というコンセプトを決めていきます。
コンセプトはコピーだけを指すものではありません。
サイト構成、コンテンツ、デザイン、写真などの判断基準になる考え方として設計することが重要です。
STEP3サイト構成・コンテンツを設計する
コンセプトをもとに必要なページを整理します。
代表的なコンテンツには、
- トップページ
- 会社・事業紹介
- 職種紹介
- 社員インタビュー
- プロジェクト紹介
- カルチャー・制度
- 数字で見る会社
- 募集要項
- FAQ
- エントリー
などがあります。
すべてを掲載すればよいわけではありません。
ターゲットが企業選びをするときに必要な情報から優先順位を付けます。
STEP4取材・撮影・原稿制作を行う
社員インタビューなどを掲載する場合は、取材を実施します。
採用サイトでは写真も重要な情報になります。
社員、オフィス、仕事風景など、何を撮影する必要があるのかを事前に整理しておきましょう。
制作会社によっては取材・ライティング・撮影までまとめて依頼できます。
STEP5デザイン・開発を行う
サイト構成やコンテンツが固まったら、Webデザインを制作します。
デザイン確定後は、コーディングやCMS構築などの開発を進めます。
この段階では見た目だけでなく、
- スマートフォンで読みやすいか
- 必要な情報へたどり着きやすいか
- エントリーへの導線が分かりやすいか
- 採用担当者自身で更新できるか
といった点も確認します。
STEP6公開・運用する
動作確認などを行ったうえで公開します。
ただし、採用サイトは公開して終わりではありません。
募集職種や社員情報、制度、採用スケジュールなどは変化します。
公開後も情報を更新しながら、アクセス状況や候補者の反応を確認して改善していくことが重要です。
採用サイト制作の費用はいくら?
採用サイトの制作費用は、サイトの規模だけでなく、企画・要件定義、オリジナルデザイン、取材・撮影、原稿制作、CMS構築、応募導線、公開後の運用など、制作会社へ依頼する範囲によって大きく変わります。
RELENS編集部では、採用サイト制作に関する複数の公開情報を確認し、制作内容ごとのおおまかな費用感を次のように整理しました。実際の見積もりは制作会社や要件によって異なるため、あくまで予算を検討する際の目安としてご覧ください。
制作内容 | 費用の目安 |
|---|---|
テンプレート・簡易的な採用ページ | ~50万円程度 |
オリジナルデザインの採用サイト | 50~150万円程度 |
企画・取材・撮影などを含む採用サイト | 150万円以上 |
大規模サイト・ブランディングから実施 | 数百万円以上の場合も |
参考)Web幹事「採用サイト制作の費用と料金相場は?内訳や安く作る方法」
参考)採用係長「採用サイトの制作費用相場(目安)|早見表・内訳・見積りポイントまで」
ただし、これはあくまで目安です。
実際の費用は、
- ページ数
- オリジナルデザインの範囲
- コンテンツ企画
- インタビュー人数
- 原稿制作
- 写真撮影
- 動画制作
- CMS
- ATSなど外部システムとの連携
- 多言語対応
などによって変わります。
特に採用サイトの場合、「何ページ作るか」だけではなく「コンテンツを誰がどこまで作るか」が見積もりに影響します。
例えば社員インタビューを5人掲載する場合でも、
自社で原稿と写真を用意するケースと、制作会社が企画・取材・執筆・撮影まですべて行うケースでは必要な工数が異なります。
採用サイト制作にはどのくらいの期間がかかる?
制作期間もサイト規模や制作内容によって変わります。
採用サイトの制作期間も、サイト規模やコンテンツ量、制作体制によって大きく変わります。簡易的な採用ページであれば数週間程度で公開できる場合がありますが、オリジナルデザインや社員インタビュー、撮影、CMS構築などを含む場合は、数か月単位で進めるケースも珍しくありません。
特にスケジュールへ影響しやすいのは、制作会社の作業そのものより、社員取材の日程調整、原稿・写真の準備、社内確認、経営層や関係部署への承認です。そのため、制作期間は「制作会社が作業する期間」ではなく「自社側の確認期間も含めたプロジェクト全体」で考える必要があります。
特に時間がかかりやすいのが、
- 社内確認
- 原稿準備
- 社員インタビュー
- 写真撮影
- デザイン確認
です。
制作会社側の作業期間だけではなく、自社内で意思決定する時間も含めてスケジュールを考える必要があります。
採用活動の開始時期が決まっている場合は、公開希望日から逆算して早めに準備しましょう。
採用サイト制作会社を選ぶ7つのポイント
採用サイト制作を外注する場合、見積金額やデザインだけで制作会社を選ぶのはおすすめできません。
次の7つのポイントを確認しましょう。
ポイント1採用サイトの制作実績があるか
まず確認したいのが採用サイトの制作実績です。
単に実績数を見るのではなく、
- どのような業界を担当しているか
- 新卒・中途のどちらに強いか
- どのようなコンテンツを制作しているか
- 自社と近い採用課題を扱っているか
まで確認します。
ポイント2企画から相談できるか
採用サイトで成果を出すには、デザイン前の企画が重要です。
「このデザインにしましょう」から始まる会社ではなく、
「誰に何を伝えるサイトにするのか」
から一緒に考えてくれる会社か確認しましょう。
ポイント3採用への理解があるか
Web制作の技術だけでなく、候補者がどのように企業を比較し、何を知りたがるのかを理解していることも重要です。
提案を受ける際には、
「なぜこのコンテンツが必要なのか」
まで説明してもらうと判断しやすくなります。
ポイント4コンテンツ制作まで対応できるか
採用サイトでは社員インタビューや写真など、多くのコンテンツが必要になります。
- 取材
- ライティング
- 撮影
- 動画
などをどこまで依頼できるのか確認しましょう。
外部パートナーを利用する場合は、誰が品質管理を担当するのかも確認しておくと安心です。
ポイント5プロジェクトの進め方が明確か
採用担当者だけでなく、
- 経営層
- 広報
- 現場社員
- 情報システム
- 法務
などが関係するケースもあります。
制作スケジュール、確認方法、会議頻度、担当者の役割などが整理されている会社の方がプロジェクトを進めやすくなります。
ポイント6公開後の更新を考えているか
採用サイトでは情報更新が発生します。
CMSの有無だけでなく、
- 誰が更新するのか
- どこまで更新できるのか
- 保守費用はいくらか
- 改善相談ができるか
まで確認しましょう。
ポイント7見積もりの範囲と追加費用が明確か
制作会社を比較するときは、見積金額だけでなく「その金額に何が含まれているか」を確認することが重要です。
特に、原稿制作、社員取材、写真撮影、CMS構築、修正回数、公開作業、保守・運用などは、会社によって見積もりに含まれる範囲が異なります。
また、ページ追加や撮影追加などが発生した場合の費用、写真・原稿・デザインなどの制作物を公開後にどこまで利用できるかについても、契約前に確認しておきましょう。
採用サイト制作でよくある失敗
よくある失敗1デザインから決めてしまう
参考サイトを集めて、
「このサイトのようにかっこよくしたい」
と考えること自体は問題ありません。
ただし、デザインから制作を始めると、自社が伝えるべき情報とのズレが生まれることがあります。
まず採用課題やターゲットを整理し、その後で表現方法を考えましょう。
よくある失敗2掲載する情報を増やしすぎる
採用サイトでは、多くの情報を載せればよいわけではありません。
情報量を増やしすぎると、候補者にとって重要な情報が埋もれてしまいます。
「誰に」「何を理解してもらうためのコンテンツなのか」を整理することが重要です。
よくある失敗3制作会社にすべて任せてしまう
制作会社はサイト制作の専門家ですが、自社の社員や文化、仕事について最も理解しているのは企業自身です。
制作会社に丸投げするのではなく、企業側が持っている情報 × 制作会社の専門性を組み合わせて制作することが、採用サイトの質を高めます。

採用サイト制作を依頼する前に整理しておきたいこと
制作会社へ問い合わせる前に、最低限次の項目を整理しておくと相談がスムーズです。
- 採用サイトを制作する目的
- 現在の採用課題
- 新卒・中途などの採用区分
- 採用したい人物像
- 採用予定の職種
- 現在使用している求人媒体
- 参考にしている採用サイト
- 必要だと思っているコンテンツ
- 希望公開時期
- 予算の目安
- 社内の制作体制
- 公開後の更新担当者
すべて決まっている必要はありません。
むしろ、決まっていること・決まっていないことを明確にした状態で相談することが大切です。
採用サイト制作についてよくある質問
よくある質問1採用サイトと求人サイトの違いは?
採用サイトは企業自身が運営し、自社の採用情報や社員、仕事、カルチャーなどを発信するWebサイトです。
一方、求人サイトは複数企業の求人情報を掲載し、求職者が求人を検索・比較するためのサービスを指すのが一般的です。
よくある質問2採用サイトは必ず作る必要がありますか?
すべての企業に必須というわけではありません。
求人媒体やコーポレートサイトだけで必要な情報を十分に伝えられている場合もあります。
一方、求人票だけでは自社の仕事内容やカルチャー、働く人の魅力を伝えきれない場合には、採用サイトを持つ意味が大きくなります。
よくある質問3採用サイト制作では何を制作会社に依頼できますか?
会社によって異なりますが、サイト設計・デザイン・開発に加えて、コンセプト設計、取材、原稿制作、写真撮影、動画制作などに対応する会社もあります。
見積もりを比較するときは、金額だけでなく「何が含まれているのか」を確認しましょう。
よくある質問4採用サイト制作会社は何社くらい比較すべきですか?
採用サイト制作会社を比較する場合は、2〜3社程度から提案・見積もりを受けると比較しやすいでしょう。
ただし、社数を増やすことよりも、各社へ同じ条件を伝えることの方が重要です。採用サイトを制作する目的、ターゲット、必要なコンテンツ、希望公開時期、予算などを整理したうえで依頼し、費用だけでなく、企画内容・制作体制・実績・担当範囲まで比較しましょう。
まとめ|採用サイト制作は「何を作るか」より「何を伝えるか」から考える
採用サイト制作では、最初からデザインやページ構成を決めるのではなく、「誰を採用したいのか」「その人に自社の何を伝えるのか」「サイトを通じてどのような理解や行動につなげたいのか」を整理することが重要です。
そのうえで、自社制作・採用サイト作成サービス・制作会社への外注のどれが適しているかを判断し、必要なコンテンツや予算、公開時期を具体化していきましょう。
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初めて採用サイトを制作する場合は、まず「採用サイトの作り方」で制作工程を理解し、その後「採用サイト制作の費用」で予算感を確認するのがおすすめです。デザインやコンテンツを検討するときは、採用サイト事例集から自社と近い業界・採用課題のサイトを探してみてください。