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採用サイトの作り方を知る

企画から公開までの8ステップと準備項目を解説

採用サイトを作ることになったものの、

「まず何から始めればいいのか分からない」
「どのタイミングで社員インタビューや撮影を進めればいいのか」
「デザインを考える前に何を決めておくべきなのか」

と悩む採用担当者も多いのではないでしょうか。

採用サイト制作では、いきなりデザインを作るのではなく、採用課題・ターゲット・伝える内容を整理してから、サイト構成やコンテンツ、デザインへ落とし込んでいくことが重要です。

この記事では、採用サイトの作り方を次の8ステップに分けて解説します。

  1. 採用課題と目的を整理する
  2. ターゲットを整理する
  3. 採用サイトのコンセプトを決める
  4. 必要なコンテンツを整理する
  5. サイトマップ・導線を設計する
  6. 取材・撮影・原稿制作を行う
  7. デザイン・開発を行う
  8. 公開・効果測定・改善を行う

採用サイト制作をこれから始める方は、プロジェクト全体を設計する際の参考にしてください。

採用サイトを作る前に知っておきたいこと

採用サイトは、募集要項を掲載するだけのWebサイトではありません。

候補者に対して、

  • どのような会社なのか
  • どのような仕事ができるのか
  • どのような人が働いているのか
  • どのような価値観を持つ会社なのか
  • 入社するとどのような経験ができるのか

といった情報を伝え、企業理解を深めてもらう役割があります。

そのため、採用サイトの作り方を考えるときには、

どんなページを作るか

より先に、

誰に、何を伝えるサイトにするか

を決める必要があります。

この順番を逆にしてしまうと、見栄えは整っていても「何を伝えたいのか分からない採用サイト」になりやすいため注意しましょう。

採用サイトの作り方8ステップ

STEP1採用課題とサイト制作の目的を整理する

最初に整理したいのが、採用サイトを作る理由です。

例えば、

  • 会社名は知られているが仕事内容が理解されていない
  • 求人媒体だけでは会社の魅力を伝えきれない
  • 応募は集まるが、自社に合う人材からの応募が少ない
  • 選考途中の辞退が多い
  • 新卒採用と中途採用で伝える情報が整理されていない
  • 採用情報がコーポレートサイト内に散らばっている

など、企業によって課題は異なります。

この段階で重要なのは、

「採用サイトを作ること」自体を目的にしないことです。

例えば、

現状:求人媒体では仕事内容の違いが十分に伝わっていない

課題:候補者が入社後の働き方をイメージしにくい

採用サイトの役割:社員やプロジェクトの情報を充実させ、仕事理解を深める

というように整理すると、後のコンテンツ設計につながります。

最初に確認したい項目

  • 採用サイトを作る理由
  • 現在の採用課題
  • 年間の採用人数
  • 採用職種
  • 新卒/中途
  • 現在利用している求人媒体
  • 候補者が企業を知る経路
  • 選考中によく聞かれる質問
  • 選考辞退の理由
  • 現在の採用サイトの課題

STEP2採用ターゲットを整理する

次に、

誰にサイトを見てもらいたいのか

を整理します。

「20代」「エンジニア」「新卒学生」だけでは、採用サイトのターゲットとしては少し広すぎます。

例えばエンジニア採用でも、

  • 技術力を高めたい人
  • 大規模プロジェクトに携わりたい人
  • 裁量を持って働きたい人
  • マネジメントに進みたい人

では、知りたい情報が異なります。

ターゲットを考えるときには、年齢や職種などの属性だけでなく、

  • 転職・就職で重視していること
  • 現在感じている不安
  • 企業を比較するときの判断基準
  • 自社に魅力を感じる可能性があるポイント
  • 入社をためらう要因

まで整理すると、サイトで伝えるべき情報が見えてきます。

ターゲットは一人に絞る必要はない

採用サイトでは複数の職種を募集することもあります。

その場合、無理に一つのペルソナへ統一する必要はありません。

例えば、

共通して伝えること

  • 会社の価値観
  • 事業
  • カルチャー

職種ごとに変えること

  • 仕事内容
  • キャリア
  • 求められるスキル
  • 社員インタビュー

というように整理すると設計しやすくなります。

STEP3採用サイトのコンセプトを決める

採用課題とターゲットを整理したら、採用サイト全体で何を中心に伝えるのかを決めます。

ここでいうコンセプトは、単なるキャッチコピーではありません。

例えば、「若手が早くから挑戦できることを伝える」という方針を決めた場合、

  • 若手社員のインタビューを増やす
  • 入社年次と担当プロジェクトを紹介する
  • 成長機会を数字で伝える
  • 写真でも若手社員を中心に見せる

など、その後のコンテンツやデザインの判断基準になります。

採用サイトのコンセプトでは、採用コンセプトは、「自社にどんな魅力があるか」だけで決めるものではありません。

候補者から見れば、多くの企業が、

  • 成長できる
  • 挑戦できる
  • 専門性を高められる
  • 社会にインパクトを与えられる
  • 多様なキャリアを選べる

といった似た価値を訴求しています。

そのため、採用コンセプトを考える際には、「自社の魅力は何か」だけでなく、「採用競合も同じ魅力を訴求していないか」まで確認することが重要です。

たとえばメガバンク3社を比較すると、「専門性」「デジタル」「社会インパクト」などは各社に共通して見られました。一方で、キャリアの自律性、人やカルチャー、グローバルな事業スケール、自己理解・キャリア探索などには違いが表れています。

つまり、候補者にとって重要な魅力であっても、競合も同じことを伝えているのであれば、それだけでは企業を選ぶ理由にはなりにくいということです。

採用コンセプトは、自社が持つ価値 × 候補者が求める価値 × 競合との違いの重なる場所から設計します。

コンセプトを考える3つの視点

1. 自社らしさ

  • 自社が大切にしている価値観
  • 他社とは異なる特徴
  • 社員が感じている魅力

2. ターゲット

  • 何を重視して企業を選ぶか
  • どんな情報を知りたいか

3. 採用競合

  • 候補者が自社と比較する企業はどこか
  • 競合企業はどのEVPを強く訴求しているか
  • 自社の魅力のうち、すでに業界の共通訴求になっているものは何か
  • 自社だけが持つ価値、または自社ならではの意味づけができる価値は何か
  • 候補者が現在自社に持っているイメージと、採用で形成したいイメージにどのような差があるか

この3つを重ねながら、自社が採用サイトで強く伝えるテーマを決めます。

STEP4採用サイトに必要なコンテンツを整理する

コンセプトが決まったら、必要なコンテンツを考えます。

代表的なものには次があります。

企業について伝えるコンテンツ

  • 会社紹介
  • ミッション・ビジョン
  • 事業紹介
  • 数字で見る会社

仕事について伝えるコンテンツ

  • 職種紹介
  • プロジェクトストーリー
  • 仕事の流れ
  • キャリアパス
  • 研修・育成

人について伝えるコンテンツ

  • 社員インタビュー
  • 社員座談会
  • 1日のスケジュール
  • クロストーク

環境について伝えるコンテンツ

  • カルチャー
  • 福利厚生
  • 制度
  • オフィス
  • 働き方

応募に必要なコンテンツ

  • 募集要項
  • 選考フロー
  • FAQ
  • エントリー

ただし、これらをすべて掲載すればよいわけではありません。

例えば候補者が、

「入社後どんな仕事を任されるのか分からない」

と感じているのであれば、「仕事内容」「プロジェクト」「キャリア」を重点的に充実させるべきです。

一方、

「会社の雰囲気が伝わっていない」

という課題であれば、社員インタビューや座談会、写真の役割が大きくなります。

課題とコンテンツを紐づけて考えることが重要です。

STEP5サイトマップと導線を設計する

必要なコンテンツを整理したら、どのページにまとめるかを決めます。

例えば新卒採用サイトなら、

TOP
├ 会社について
├ 事業について
├ 仕事・職種
├ 社員インタビュー
├ プロジェクト
├ カルチャー・制度
├ 数字で見る会社
├ FAQ
├ 募集要項
└ エントリー

といった構成が考えられます。

ここで重要なのは、単純にページを分類することではありません。

候補者がサイトに訪れた後、

どの情報から、どの情報へ興味を広げていくか

まで考えます。

例えば、

社員インタビュー

その社員の職種紹介

関連するプロジェクト

募集要項

という導線を作れば、「人への興味」から「仕事内容」「応募条件」まで理解を広げることができます。

トップページですべてを説明しない

採用サイトではトップページに情報を詰め込みすぎるケースがあります。

トップページの役割は、

すべての情報を読むページではなく、候補者が興味のある情報へ進む入口

と考えると整理しやすくなります。

STEP6取材・撮影・原稿制作を行う

サイト構成が決まったら、実際のコンテンツを制作します。

特に採用サイトでは、

  • 社員インタビュー
  • 社員写真
  • オフィス写真
  • 仕事風景

など、自社独自の素材が重要です。

社員インタビュー

インタビューでは、

  • 現在の仕事内容
  • 入社理由
  • 仕事の面白さ
  • 苦労した経験
  • 成長したこと
  • チームやカルチャー
  • 今後やりたいこと

などを聞きます。

ただし全員に同じ質問をするだけでは、似た記事が並んでしまうことがあります。

「この社員を通して何を伝えたいのか」を先に決めて質問を設計しましょう。

写真撮影

写真についても、単純な社員プロフィール写真だけではなく、

  • 会議
  • 接客
  • 作業
  • チームで話している場面
  • オフィス
  • 実際の仕事道具

などを撮影しておくと、サイト全体で利用できます。

撮影前に、

どのページの、どの場所で、何を伝える写真なのか

まで決めておくと、必要なカットを整理しやすくなります。

STEP7デザイン・開発を行う

コンテンツが固まったら、デザイン制作へ進みます。

デザインで重要なのは、

かっこいいかどうか

だけではありません。

採用サイトの目的・コンセプトと表現が合っているかを確認しましょう。

例えば、

「社員同士の距離が近い会社」

を伝えたいのに、人物写真がほとんどなく、無機質で硬いデザインになっていれば、伝えたい内容と表現が一致していません。

デザイン確認時のポイント

  • コンセプトとデザインが合っているか
  • ターゲットに合うトーンか
  • 必要な情報を見つけやすいか
  • スマートフォンで読みやすいか
  • 写真・コピー・デザインに一貫性があるか
  • エントリーへの導線が分かりやすいか

デザイン確定後は、コーディングやCMS構築などを進めます。

STEP8公開・効果測定・改善を行う

採用サイトは公開して終わりではありません。

公開後は、

  • どのページが見られているか
  • どのページから離脱しているか
  • 社員インタビューは読まれているか
  • エントリーへの遷移があるか
  • 求職者からどのような質問が出ているか

などを確認します。

アクセス解析だけでなく、

  • 採用担当者
  • 面接官
  • 内定者
  • 新入社員

などから意見を集めることも有効です。

例えば、

「社員インタビューを読んで応募した」

という候補者が多ければ、そのコンテンツをさらに増やす判断ができます。

逆に、

「実際の仕事内容が分からなかった」

という声が多ければ、職種紹介の改善が必要です。

採用活動の変化に合わせて、サイトも更新・改善していきましょう。

採用サイト制作前に準備しておきたいもの

制作をスムーズに進めるため、次の情報・素材を事前に集めておくと便利です。

準備1会社・採用情報

  • 会社概要
  • 事業内容
  • 採用人数
  • 採用職種
  • 募集要項
  • 選考フロー
  • 福利厚生
  • 研修・制度

準備2採用に関する情報

  • 採用課題
  • ターゲット
  • 求める人物像
  • 採用競合
  • 候補者からよく聞かれる質問
  • 入社理由
  • 辞退理由

準備3コンテンツ素材

  • 社員写真
  • オフィス写真
  • 会社紹介資料
  • 採用パンフレット
  • 会社紹介動画
  • 過去の社員インタビュー
  • 社内アンケート

既存資料を制作会社に共有すると、企業理解を深めるための材料にもなります。

採用サイト制作の体制を決める

採用サイトは採用担当者だけでは作れない場合があります。

例えば、

  • 採用担当
  • 広報・ブランド担当
  • 経営層
  • 各部署
  • 情報システム
  • 法務

などが関係します。

制作開始時に、

誰が決定するのか

を明確にしておきましょう。

特にデザイン確認のたびに多くの関係者から意見を集めると、判断基準がぶれやすくなります。

おすすめは、

体制1プロジェクト責任者

最終判断をする人

体制2プロジェクト担当者

制作会社との窓口になる人

体制3各領域の確認者

採用、ブランド、システムなど必要な部分だけ確認する人

というように役割を分けることです。

採用サイト制作にはどのくらい期間が必要?

制作期間は、サイト規模やコンテンツ量によって変わります。

特に時間が必要になりやすいのは、

  • 社内ヒアリング
  • ターゲット・コンセプト整理
  • 社員選定
  • インタビュー
  • 撮影
  • 原稿確認
  • デザイン確認
  • 社内承認

です。

採用サイトでは制作会社の作業よりも、社内確認に時間がかかるケースも少なくありません。

そのため、

採用活動を始める日 = サイト公開日

として考えるのではなく、候補者が情報収集を始めるタイミングから逆算して公開スケジュールを決めましょう。

採用サイトを自社で作るか、制作会社に依頼するか

採用サイトは、

  • 自社制作
  • CMS・ノーコードツール
  • 制作会社への外注

などの方法で制作できます。

どれが正解というわけではありません。

例えば、

ケース1自社制作が向いている

  • 社内にWeb制作の知見がある
  • ページ数が少ない
  • コンテンツを自社で制作できる
  • 更新頻度が高い

ケース2外注が向いているケース

  • 採用課題から整理したい
  • オリジナルデザインが必要
  • 取材や撮影も依頼したい
  • 社内にWeb制作担当者がいない
  • 採用ブランドを見直したい

という違いがあります。

外注方法については「採用サイト制作とは?外注の流れ・費用・制作会社選びのポイントを解説」で詳しく紹介しています。

採用サイト作りでよくある失敗

よくある失敗1参考サイトのデザインから考え始める

参考サイトを探すことは有効ですが、

「このデザインが好きだから同じようにしたい」

だけで方向性を決めるのは避けましょう。

参考サイトを見るときには、

  • なぜこのデザインなのか
  • 何を伝えようとしているのか
  • 自社にも同じ表現が適しているのか

まで考えることが重要です。

よくある失敗2コンテンツを増やしすぎる

「あれも載せたい」「これも必要」とページを増やしていくと、何を伝えたいサイトなのか分かりにくくなります。

コンテンツごとに、

誰の、どんな疑問に答えるページなのか

を整理して優先順位を付けましょう。

よくある失敗3社内の言いたいことだけで作る

企業側が伝えたいことと、候補者が知りたいことは必ずしも一致しません。

例えば会社が、

「創業以来の歴史を詳しく伝えたい」

と思っていても、候補者が最も知りたいのは、

「入社するとどんな仕事をするのか」

かもしれません。

候補者視点を持ちながら情報を整理しましょう。

よくある失敗4公開後の運用を決めていない

採用サイト制作時には、

  • 誰が更新するか
  • 何を更新するか
  • どのくらいの頻度で更新するか

まで決めておくことをおすすめします。

公開後に更新できないサイトにしないためにも、CMSや運用体制を制作段階で考えておきましょう。

採用サイトの作り方についてよくある質問

よくある質問1採用サイトは何ページ必要ですか?

必要なページ数に決まった正解はありません。

採用職種、ターゲット、採用課題によって必要な情報が異なるためです。

ページ数から考えるのではなく、候補者に必要な情報を洗い出したうえでページへ整理しましょう。

よくある質問2採用サイトには何を載せればいいですか?

一般的には、

  • 会社紹介
  • 事業紹介
  • 職種紹介
  • 社員インタビュー
  • カルチャー
  • 制度・福利厚生
  • 募集要項

などがあります。

ただし、すべての企業に同じコンテンツが必要なわけではありません。

詳しくは「採用サイトに必要なコンテンツ15選|ページ構成・サイトマップも解説」で紹介します。

よくある質問3採用サイトのデザインはどう決めますか?

採用コンセプトやターゲットをもとに決めます。

まず「どんな印象を与えたいか」を整理し、その印象を表現できる写真、カラー、コピー、レイアウトなどを検討します。

よくある質問4採用サイトを作るとき、最初にやるべきことは?

まず現在の採用課題を整理することです。

いきなりサイトマップやデザインを作るのではなく、

なぜ採用サイトを作るのか

を明確にすると、その後のターゲット、コンテンツ、デザインを判断しやすくなります。

まとめ|採用サイトは「目的→ターゲット→コンテンツ→表現」の順で作る

採用サイトの作り方で重要なのは、制作工程を正しい順番で進めることです。

改めて整理すると、

  1. 採用課題と目的を整理する
  2. ターゲットを整理する
  3. コンセプトを決める
  4. 必要なコンテンツを整理する
  5. サイトマップ・導線を設計する
  6. 取材・撮影・原稿を制作する
  7. デザイン・開発する
  8. 公開後に改善する

という流れになります。

特に、

採用課題 → ターゲット → コンセプト

の3つを整理してから制作に入ることが重要です。

RELENS 採用サイト研究所では、採用サイトを「学ぶ」「探す」「相談する」の視点から研究・紹介しています。

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