採用サイトの制作費用を知る
料金相場・内訳・予算別の違いを解説【2026年版】
公開日: 2026/08/13
最終更新日: 2026/08/14
採用サイトの制作を検討するとき、最初に気になるのが「いくらかかるのか」ではないでしょうか。
採用サイトの制作費用には大きな幅があります。テンプレートを使った小規模なサイトと、採用戦略やコンセプト設計、社員インタビュー、写真撮影まで含めて制作するサイトでは、必要な予算が大きく異なるためです。
2026年に公開されている複数の制作会社・採用支援サービスの情報を見ると、採用サイト制作は50万〜300万円程度が比較的よく見られる価格帯で、簡易的なサイトなら50万円以下、本格的な採用ブランディングや大規模サイトでは300万円以上になるケースがあります。
この記事では、
- 採用サイト制作の料金相場
- 予算別にできること
- 制作費用の内訳
- 金額が変わるポイント
- 見積もりを比較するときの注意点
- 費用を抑える方法
を解説します。
自社ではどのくらいの予算を確保すればよいのか考える際の参考にしてください。
採用サイト制作の費用相場
採用サイト制作の費用は、制作範囲によって大きく変わります。
2026年時点の複数の公開情報をもとに整理すると、おおよそのイメージは次のようになります。ONE CAREERでは一般的な採用サイト制作を50〜150万円前後が中心としつつ、10万円台の小規模制作から、採用ブランディングを含む数百万円以上の案件まで幅があると説明しています。セブンデックスも100〜200万円前後を一つの中心価格帯とし、10〜50万円、50〜100万円、100〜300万円、300万円以上という価格帯別の違いを紹介しています。
予算 | 制作イメージ |
|---|---|
~50万円 | LP・テンプレート型・小規模な採用ページ |
50~100万円 | 必要情報をまとめた比較的シンプルな採用サイト |
100~300万円 | オリジナルデザイン・コンテンツ企画・取材や撮影を含むサイト |
300万円~ | 採用戦略・ブランディング・大量コンテンツを含む大規模サイト |
ただし、これはあくまで目安です。
同じ100万円の見積もりでも、
「デザインと実装だけ」
の場合と、
「企画・取材・ライティング・撮影まで含む」
場合では、提供される内容が大きく異なります。
そのため、採用サイトの費用は金額だけではなく、何が含まれているかをセットで確認することが重要です。
【予算別】採用サイト制作でできること
50万円以下まず採用情報の受け皿を作る
50万円以下では、1ページ型の採用LPやテンプレートを利用した小規模サイトが中心になります。
この価格帯では、
- 企業紹介
- 募集職種
- 募集要項
- エントリー導線
など、採用に必要な基本情報をまとめる構成が考えられます。
ONE CAREERでは50万円以下をテンプレート型の簡易採用サイトの価格帯として紹介しており、写真や原稿を企業側で用意するケースが多いとしています。
「現在コーポレートサイトに募集要項しかないので、まず採用情報をまとめたい」
といった企業には選択肢になります。
一方、オリジナルのコンセプト設計や大量の社員インタビューなどを求める場合には、予算が不足する可能性があります。
50~100万円基本的な採用サイトを作る
50〜100万円程度になると、複数ページで構成された採用サイトも検討しやすくなります。
例えば、
- トップページ
- 会社紹介
- 事業紹介
- 社員紹介
- 募集要項
- エントリー
といった基本的な構成です。
ただし、テンプレートやパッケージを利用するサービスも多く、デザイン・ページ数・機能などには一定の制約があることがあります。
採用サイトとして必要な情報をきちんと整理しつつ、制作費を抑えたい場合に検討しやすい価格帯です。
100~300万円オリジナルの採用サイトを作る
100〜300万円程度になると、採用サイト独自の企画やデザインを制作しやすくなります。
ONE CAREERでは、この価格帯について、オリジナルの構成・デザインに加え、社員インタビューや撮影を制作会社側が担当するケースも多いと紹介しています。
例えば、
- 採用コンセプト設計
- オリジナルデザイン
- 社員インタビュー
- 写真撮影
- ライティング
- 職種紹介
- カルチャー紹介
- CMS構築
などを含めた制作が考えられます。
「自社らしさを伝えたい」
「求人媒体だけでは伝わらない情報を充実させたい」
「採用サイトを候補者との重要なコミュニケーション接点にしたい」
という企業では、この価格帯が一つの検討ラインになります。
300万円以上採用ブランドから本格的に設計する
採用戦略や採用ブランディングから見直す場合や、大量のコンテンツを制作する場合には、300万円を超えることがあります。
公開されている2026年の価格解説でも、300〜1,000万円程度の価格帯について、採用ブランディングや上流戦略、大量のコンテンツを含む大規模な採用サイト制作が例として挙げられています。
例えば、
- 採用戦略整理
- 候補者調査
- 採用ブランド設計
- コンセプト開発
- 多数の社員取材
- 写真・動画撮影
- オリジナルのインタラクション
- CMS構築
- ATSなどとのシステム連携
- 複数職種・複数採用区分への対応
などが含まれるケースです。
単純に「ページ数が多いから高い」のではなく、サイトを作る前の調査・戦略設計や、コンテンツ制作に必要な工数が増えることで総額が大きくなります。
実際の料金例
制作会社が公開している価格を見ても、サービスによって料金体系は異なります。
このように、同じ「採用サイト制作」であっても、
- パッケージ料金
- ページ単価
- 工程ごとの積み上げ
- プロジェクト全体の個別見積もり
など料金体系が異なります。
見積金額だけを横並びにするのではなく、見積もりの前提条件を揃えて比較する必要があります。
採用サイト制作費用の主な内訳
採用サイトの制作費は、大きく次のような項目に分けられます。1. 企画・戦略設計費
採用サイトの目的やターゲットを整理し、
- 採用課題
- ターゲット
- コンセプト
- サイト構成
- コンテンツ
などを設計する費用です。
単にWebページを制作するだけではなく、採用サイトを何のために作るのかから整理する場合、この工程の比重が大きくなります。
2. ディレクション費
プロジェクト全体を管理する費用です。
例えば、
- スケジュール管理
- 打ち合わせ
- 社内外の調整
- 制作物の品質管理
- デザイナーやライターへの指示
などが含まれます。
エムハンドでは、制作内容に応じてディレクション・進行管理費を設定しており、制作全体に対する一定割合を目安として示しています。
3. デザイン費
トップページや下層ページのデザイン制作にかかる費用です。
テンプレートを利用するのか、完全オリジナルで作るのかによって価格が変わります。
さらに、
- アニメーション
- イラスト
- 3DCG
- 特殊なスクロール表現
などを使用すれば、制作工数も増えます。
4. コーディング・開発費
デザインをWebブラウザ上で表示・操作できる状態にするための費用です。
ページ数だけでなく、
- アニメーション
- 絞り込み検索
- CMS
- エントリーフォーム
- ATS連携
など、必要な機能によって金額が変わります。
5. 取材・ライティング費
採用サイトでは社員インタビューなどのコンテンツがよく使われます。
その場合、
- インタビュー企画
- 質問設計
- 取材
- 文字起こし
- 原稿執筆
- 校正
などの費用が発生します。
インタビュー人数が増えれば、その分制作費も増えていきます。
6. 写真撮影費
採用サイトでは、実際の社員や職場の写真が重要なコンテンツになります。
撮影費用は、
- 撮影日数
- 撮影場所
- 撮影人数
- カメラマン
- ヘアメイク
- スタイリスト
- スタジオ
- レタッチ
などによって変わります。
「社員写真は企業側で提供する」のか、「制作会社側で撮影する」のかは、見積もりを大きく左右するポイントの一つです。複数の2026年の料金解説でも、取材・撮影の有無が採用サイト制作費を左右する主な要因として挙げられています。
7. 動画制作費
採用サイトに、
- ブランドムービー
- 社員インタビュー動画
- オフィス紹介動画
- 仕事内容紹介
などを掲載する場合は、Webサイト制作とは別に動画制作費が発生することがあります。
企画、撮影、編集、ナレーション、モーショングラフィックスなど、制作内容によって費用差が大きい領域です。
8. CMS構築費
社員インタビューや募集要項などを採用担当者自身で更新したい場合、CMSを導入することがあります。
CMSを導入すると初期費用は増える場合がありますが、公開後に制作会社へ毎回更新を依頼する必要がなくなるため、長期的な運用コストも含めて検討する必要があります。
9. 保守・運用費
採用サイトは公開後にも費用が発生することがあります。
例えば、
- サーバー
- ドメイン
- CMS保守
- セキュリティ対応
- 軽微な修正
- アクセス解析
- コンテンツ更新
などです。
制作時には初期費用だけでなく、年間でどのくらい運用費が発生するのかも確認しておきましょう。
採用サイトの制作費用を左右する7つのポイント
同じ採用サイトでも見積もりに大きな差が出るのは、主に次の要素が異なるためです。
1. ページ数
ページ数が増えるほど、設計・デザイン・コーディングの工数が増えます。
ただし、単純にページ数だけで価格が決まるわけではありません。
2. オリジナルデザインの範囲
テンプレートを利用する場合と、企業ごとにゼロからデザインを設計する場合では必要な工数が異なります。
採用ブランドを強く表現したい場合には、オリジナルデザインの比重が高くなります。
3. コンテンツ量
社員インタビューを3人掲載するサイトと20人掲載するサイトでは、必要な取材・執筆・撮影量が大きく異なります。
Web制作そのものより、コンテンツ制作が費用に影響するケースもあります。
4. 写真・動画
撮影を自社で用意するのか、プロへ依頼するのかでも費用が変わります。
特に動画を複数制作する場合は、Web制作とは別に予算を考えておいた方がよいでしょう。
5. CMS
更新できるページ数や機能によって開発工数が変わります。
「何でもCMS化する」のではなく、公開後に本当に更新する情報だけをCMS化する方法もあります。
6. 外部システムとの連携
ATS、求人検索システム、エントリーフォームなどと連携する場合には、追加開発が必要になることがあります。
7. 戦略・ブランディングの範囲
採用サイト制作前に、
- 社員調査
- 候補者調査
- ワークショップ
- 採用ブランド開発
などを実施する場合、その分の費用が必要になります。
一方で、既に採用コンセプトやコンテンツ方針が明確であれば、制作工程を減らせる場合があります。
採用サイト制作の予算はどう決める?
「相場が100万円なら100万円用意する」という決め方はおすすめできません。
まず、
採用サイトで何を解決したいのか
を明確にします。
例えば、
「採用情報の受け皿がない」
→ 小規模な採用サイトでも目的を達成できる可能性があります。
「仕事内容が求職者に理解されていない」
→ 職種紹介や社員インタビューなど、コンテンツ制作に予算を配分する必要があります。
「競合企業との差が伝わらない」
→ コンセプトやコピー、デザインなど、ブランド表現への投資が重要になります。
「採用サイトを更新できない」
→ CMSや運用体制への投資が必要です。
つまり、予算はサイト規模から決めるのではなく、
課題 → 必要な施策 → 必要な制作物 → 予算
の順で考えると整理しやすくなります。
採用サイトの制作費用を抑える方法
費用を抑える場合も、必要な情報まで削ってしまうのは避けたいところです。
コストを調整するなら、次の方法があります。
原稿を自社で準備する
会社情報や募集要項など、自社で制作できる原稿は準備することでライティング工数を減らせます。
ただし、社員インタビューやブランドメッセージなどは、第三者が取材した方が魅力を引き出しやすい場合もあります。
既存素材を活用する
既に保有している、
- 社員写真
- オフィス写真
- 会社紹介資料
- 採用パンフレット
- 動画
などを利用できれば、新規制作費を抑えられます。
ページ数を絞る
最初から大量のページを作るのではなく、候補者にとって重要なコンテンツから優先的に制作する方法です。
公開後にコンテンツを追加することもできます。
動画・特殊表現の優先順位を下げる
動画や高度なアニメーションは魅力的ですが、採用サイトに必ず必要なものではありません。
候補者に必要な情報が不足している場合は、まずコンテンツを優先する方が合理的です。
更新箇所だけCMS化する
すべてのページを自由に編集できるCMSを構築するより、
- 募集要項
- 社員インタビュー
- お知らせ
など、実際に更新する箇所だけCMS化することで開発工数を抑えられる場合があります。
見積もりを比較するときに見るべきポイント
採用サイト制作では、単純な金額比較をしないことが重要です。
例えば、
A社:100万円
- デザイン
- コーディング
B社:150万円
- コンセプト設計
- デザイン
- コーディング
- 社員取材
- ライティング
- 撮影
だった場合、B社の方が高いから割高とは判断できません。
見積もりを受け取ったら、最低限次の項目を確認しましょう。
- 企画・戦略
- サイト設計
- デザイン
- コーディング
- CMS
- 取材
- ライティング
- 写真撮影
- 動画
- テスト
- サーバー・ドメイン
- 保守
- 公開後の更新
また、「修正は何回まで含まれるか」「素材準備はどちらが担当するか」といった条件も確認しておくと、後から追加費用が発生するリスクを減らせます。
採用サイトの費用についてよくある質問
採用サイト制作は100万円あればできる?
制作内容によります。
現在公開されている価格情報を見ると、100万円前後は採用サイト制作でよく見られる価格帯の一つです。Web幹事が過去の実際の発注データを集計した調査では、平均発注額104.4万円、中央値101.1万円という結果も公表されています。ただし、この調査は2024年公開のデータであり、現在の見積価格そのものを示すものではありません。
100万円で何ができるかは、ページ数や取材・撮影、CMSなどの条件によって大きく変わります。
安い採用サイトでも問題ない?
目的を達成できるのであれば問題ありません。
例えば募集職種が少なく、まず必要な採用情報を一か所にまとめたい場合には、小規模サイトでも十分なケースがあります。
一方、採用ブランドを整理したり、多数の社員・職種を紹介したりする場合には、それに応じた制作予算が必要になります。
採用サイトは自社制作するといくらかかる?
CMSやノーコードサービスを利用すれば、外注費を大幅に抑えられる場合があります。
ただし、社内で企画・デザイン・原稿・写真などを制作する人件費も発生します。
「外注費がない=コストがゼロ」ではないため、社内工数を含めて比較しましょう。
採用サイトの見積もりは何社から取るべき?
社数に決まった正解はありません。
重要なのは同じ要件で比較することです。
各社へ異なる条件を伝えると見積もり金額も比較できなくなるため、目的・ページ数・必要なコンテンツ・希望納期など、基本条件を揃えて相談しましょう。
まとめ|採用サイトの費用は「何に投資するか」で考える
採用サイトの制作費用は、数十万円程度の簡易サイトから、数百万円以上の本格的な採用ブランディングサイトまで幅があります。2026年時点で公開されている複数の料金情報を見ると、50〜300万円程度が比較的よく見られる価格帯ですが、必要な制作内容によって大きく変わります。
そのため、
「採用サイトはいくらが相場か」
だけで判断するのではなく、
「自社の採用課題を解決するために、どの工程・コンテンツへ予算を使うべきか」
を考えることが重要です。
まず採用サイトの目的と必要なコンテンツを整理し、そのうえで複数の制作方法・制作会社を比較してみましょう。
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採用サイトの制作を検討している方は、採用サイト事例・デザインギャラリーから、予算をかけるべきコンテンツや表現の参考になるサイトを探してみてください。